抜くべき親知らずと抜かなくても良い親知らずの違い

はじめに

親知らずは本当に抜くべきなのか、抜かないと間違いなく腫れてくるものなのでしょうか?
抜くべき親知らずとそうでない親知らずの差とはいったいどういったところにあるのでしょう。
現代人はあごが小さいため、親知らずがまっすぐ生えず斜めになっていることが多いです。
そうなると、腫れたり虫歯になったりするため抜歯する必要が出てきます。
抜くべきかそうでないかのポイントはどこにあるのでしょうか?

ここではそんな抜くべき親知らずとそうでない親知らずについてまとめてみました。
親知らずが生えてきたけれど、どうすればいいのか分からない・・という方はこれを読んでみていただき、クリニックで相談してみましょう。

親知らずとは

そもそも親知らずとは一番前の歯から数え8番目に生えてくる歯のことで、専門的に言うと第三臼歯や智歯などと言われるものです。
個人差があるものの、おおよそ18歳くらいから生え始めることがほとんどで、親の知らない間に生えるため親知らずと呼んでいるようですね。
永久歯の中でも最後に生えてくる歯なので生えるスぺースがないと90度横向きに生えることもあり、歯ぐきに半分隠れた状態になることもあるためブラッシングがしづらく歯ぐきが腫れてしまったり、虫歯になってしまうことが多いと言われています。
このように、親知らずはトラブルの原因になるため痛みが起きる前になるべく早くクリニックで相談するようにしましょう。

親知らずが痛む原因とは

そもそも親知らずの生える方向に痛みの起こる原因があると言われています。
親知らずは最も奥にある歯で見えにくいためブラッシングしづらいということもありますが、それに加えて手前の歯と重なり合って生えてくることができないことが多いので、重なっているところに汚れがたまりやすいです。
その汚れがたまっていくことで周囲の歯ぐきに炎症が起き、親知らずの周りの歯ぐきが腫れ痛みが出ます。
さらに、溜まった汚れが原因となり歯ぐきや手前の歯まで虫歯になり激しい痛みが起きると言われています。
また、親知らずは傾いて生えるため完全に生えきることができ、ず歯ぐきの下の見えないところに汚れが溜まってしまいます。
そうなると、ご自分ではブラッシングしきれないことが多いです。
逆に、手前の歯と平行にまっすぐに生えてきた場合は汚れがたまる部分が小さかったり、歯ぐきの中の部分に汚れがたまるわけではないのでトラブルが起きづらいです。

抜くべき親知らずとは

  1. 少しだけ生えて生える見込みがない

    親知らずが横に倒れていたり、斜めになっている場合には完全に生えきることができず歯周病や虫歯の原因になるため抜くことが多いです。

  2. 親知らずの周囲にのう胞がある

    レントゲンを撮ってみると、埋もれた部分の親知らずの周囲に袋状のものが写ることがあります。
    これをのう胞と言いますが、残したままでいるとトラブルの原因になるため親知らずを抜くことになります。

  3. 手前の歯を押していて歯並びに悪影響がある

    親知らずが強い力で手前の歯を押していて歯並びに悪影響が起きそうな場合は抜くことになります。

  4. 歯ぐきやほおの粘膜を傷つけている

    親知らずはきちんと噛み合わないと伸びていくいっぽうです。
    そうなると、向かい合う歯ぐきや頬の粘膜を噛んでしまうため痛みが起きたりします。
    場合によっては顎関節症の原因になったりもします。

  5. 重度の歯周病や虫歯の場合

    親知らずはブラッシングしづらく、歯周病や虫歯になりやすい歯だと言われています。
    きちんと生えていても、重度の歯周病や虫歯になっているケースでは抜くことが多いです。

抜かない親知らずとは

では、親知らずを抜かない場合とはどういったものでしょうか?

  1. キレイに生えておりブラッシングが適切

    きれいに親知らずが生えており、なおかつブラッシングがきちんとできている場合は残すことがあります。

  2. 骨の中に完全に埋まってトラブルの可能性が低い

    歯ぐきの中に完全に埋まっており、将来トラブルになりそうにない場合は抜かないこともあります。

  3. ブリッジ治療の支台に使える場合

    将来ブリッジ治療を行う際に支台にできそうな親知らずは残しておくこともあります。

  4. 移植に使えそうな場合

    親知らずを残すのにメリットがあることもあります。
    たとえば他の奥歯を抜歯することになった時に、親知らずを残しておいてそれを移植し歯の代わりにすることもできます。親知らずの2つ手前の歯が重度の虫歯で抜歯の必要があったとしましょう。
    抜いたところに親知らずを移植するという方法があります。
    ただ、必ずしも誰でも行えるというものではないので、かかりつけのクリニックで相談しましょう。

親知らずを抜く際の通院回数と費用

参考までに、親知らずを抜く際の通院回数と費用についてご紹介しましょう。
親知らずがまっすぐ生えており簡単な治療で済む場合には2千円程度で済み、治療時間も10分程度で通院回数も3回程度のことが多いです。
横向きに生えていて頭の部分が見えている場合は3千円程度で、治療時間は20分程度で通院回数は3~4回程度で済むことがほとんどです。
親知らずが歯ぐきの中に埋もれている場合は4千円程度かかり、30分以上治療時間がかかることがほとんどです。
その理由は歯をいくつかに砕き抜歯する必要があるからです。
抜歯後の出血具合や腫れ具合にもよりますが、通院回数は3~4回程度のことが多いです。

まとめ

親知らずが生えてきたとしても、全て抜くとは限っててはいません。
親知らずは完全に生えきるまでにかなりの日数がかかることも多く、その間に隣の歯を圧迫したり、歯ぐきに炎症がおきたりし痛みが起きることも多いです。
ただし、その後きちんと生える見込みがあってブラッシングもきちんとできる・・という場合であれば、無理に抜くこともないでしょう。
逆に親知らずを残しておけば、その後他の歯がダメになってしまっても移植に使えたりする可能性も広がります。
ただ、人それぞれ状況やお口の中の状態も違っているため、親知らずを抜くべきかどうかはクリニックで診てもらい適切な判断を仰ぎましょう。
ぜひ、親知らずを抜くべきかどうか迷った時に役立ててみてくださいね!

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