親知らずが生える人と生えない人の違いって何?

はじめに

人間の歯は全部で28本あって、そのほとんどが10代で生えてくると言われていますが、それに親知らずを加えると32本となり生えてくるかどうかは人によって違っています。

では、どうして親知らずが生えてくる人とそうでない人がいるのでしょうか?

ここでは親知らずが生えてくる人とそうでない人の違いについてご紹介したいと思います。また、親知らずを抜いた方がいいケースや親知らずの虫歯を放っておくとどうなるかもご紹介します。

 親知らずとは

そもそも親知らずとは永久歯の最も奥にある歯で永久歯は15歳前後で生え揃いますが、親知らずについては20代前半までに生えることがほとんどです。

子どもの歯の管理を親がしなくなると自分で管理できるようになり、親が知らない間に生えてくるため親知らずと言われるようになったそうです。

親知らずが生えてこない方の割合は4人に1人だと言われています。

 親知らずが生える理由

昔の名残

親知らずが生える理由にはさまざまな説があるようです。その中で有力だと言われているものに昔の名残ではないかというものがあります。

昔の人はあごががっちりとしっかりしており、横に向かって幅のある骨格をしていましたが、最近では硬いものを食べなくなったため少しずつあごが小さくなってしまいあごの大きさに歯が収まらなくなっています。

その歯こそが親知らずなんですね。つまり、人間が進化する過程において親知らずがいらなくなったということになります。実際のところ、親知らずの生えない人は増えているそうですよ。

遺伝子の異常

もう一つ親知らずが生えない理由に遺伝子の異常が挙げられます。

親知らずが生えるかどうかは遺伝子の影響がありますので、両親が親知らずが生えているケースでは子どもも生える確率が高くなります。もし、両親のどちらも親知らずが生えていて子どもが生えていない場合は何らかの遺伝子の異常によって起こっていると考えられます。

親知らずが生えるか生えないかの違い

あごの大きさ

親知らずが生えるか生えないかの差にはあごの大きさが深く関係しています。

あごの小さい方は永久歯が生え揃い歯並びが整った時点では親しらずの生える空間がありません。特に親知らずが歯ぐきの中に埋まっていて生えてこれない場合は歯ぐきに炎症が起きるなどトラブルの原因になりやすいので注意しましょう。

また、歯ぐきの中にそもそも親知らずがないという方もいますが、特に問題はないと言われています。

生活環境

親知らずが生えているかそうでないかはその人の生活環境が深く関わっているとも言われています。

10代後半~20代前半にほとんど生えてくると言われている親知らずですが、ほとんどの方は成長期が終わり成熟しています。

つまり、あごの大きさについてもこの時期にすでに決まっていることになり、成長が終った時のあごの大きさにより親知らずが生えるかどうか決まるのでは?と言われています。

ただ、親に親知らずが生えないからと言って、子どもにも必ず生えないとは言いきれません。生えない可能性は高いと言ってもいいでしょう。

進化したため

上でも書いたとおり、親知らずは4人に1人には生えませんが、実際にはあごの中に埋まっているなどがあって正確には分かりません。

ですが、親知らずが生える方とそうでない方、生える本数や形状にここまでの差があるのはなぜなのでしょうか?

これには人間の進化の過程と深く関わっていると言われています。昔の人は今より硬いものを食べていたためあごが発達していました。ですので、他の歯より後に親知らずが作られそのすり減りを補てんしていたと言われています。

ですが、現代では柔らかいものを食べることが多くなったためあごも小さくなってしまったので、親知らずが生えるスペースがなくなりすり減り自体もなく存在価値がなくなったというわけですね。

そういう理由で親知らずが生える人とそうでない人が生まれたというわけです。

 親知らずの虫歯を放っておくと

親知らずは一番奥に生える歯なので虫歯になりやすいです。ですが、親知らずの虫歯を放っておくと歯周病や虫歯が悪化するほか、他の健康な歯にも悪影響が及ぶと言われています。

また、顎関節症になったり歯並びが悪化したりするので、早期治療を行いましょう。

特に女性の場合は妊娠したり出産する際に、親知らずでトラブルが起きやすいそうです。妊娠したり出産したりすると、ホルモンバランスが崩れるため抵抗力が落ちてしまい親知らずが痛むことがあります。それに、妊娠中や授乳中は薬が飲めないので痛みを我慢することになりかねません。

そうなってしまう前に親知らずについて対策を取っておきましょう。

親知らずを抜くべきケースとは

親知らずが噛み合っていない

親知らずはちゃんと噛み合っていないと伸びてきて、ほおや向かいの歯ぐきを噛んでしまい痛みの原因になります。また、顎関節症が起きることもあります。

 親知らずの周りにのう胞がある

レントゲンを撮ってみると、親知らずの周囲に袋のような影がうつることがあります。これをのう胞と言いますが、残したままだとトラブルの原因になるため親知らずを抜く方がいいでしょう。

重度の虫歯や歯周病になっている

親知らずを磨く時には奥の方にあるので歯ブラシが届きづらいため歯周病や虫歯になりやすいです。

きれいに生えていたとしても、重度の歯周病や虫歯になっているケースでは抜いてしまった方がいいと言われています。

まとめ

親知らずが生える人とそうでない人の違いについて、抜くべきケース、親知らずの虫歯を放っておくとどうなるのかなどについてまとめてみました。

親知らずが生えているとお口の中に悪影響を及ぼしやすいです。そのため、できれば親知らずが生えてこないことを望む方が多いです。

親知らずが生えるかそうでないかは人それぞれ違ってくるため、ご自分がどちらか知りたいのであればかかりつけのクリニックで診てもらうのが一番でしょう。

信頼できるクリニックなら今後親知らずが生えるかどうか、どういった悪影響を及ぼすのかまでしっかりと説明してくれるでしょう。

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