目次
はじめに
親知らずが生えかけの時に痛みがあっても、歯医者さんへ行くかどうか迷うことが多いですよね?
親知らずが生えかけて途中で止まってしまうと、痛みを繰り返すものです。
常にお口の中を清潔にしている人であっても、親知らずが生えだすと歯ぐきに痛みが起きたりします。
ここでは親しらずが生えかけで痛みがある時の原因や、痛みを和らげる方法などをご紹介しますのでぜひ読んでみて下さいね!
親知らずが生えかけの時の痛みの原因
- 歯ぐきを親知らずが突き破る
親知らずが生える際、無理に歯ぐきを突き破るため歯ぐきを圧迫したり、切れる際に痛みが生じます。
正常に生えてくれば痛みはほとんどありませんが、斜めや横向きに生えたり、歯の奥の骨に引っかかったりするとうまく生えなくなるため長期間痛みが続くことがあります。
また、親知らずが歯ぐきを突き破ってしまうと、傷口のようになるので細菌や汚れが溜まりやすくなるため細菌感染が置き歯ぐきが腫れて痛みが起き、さらに生える際の痛みも伴なうのでかなりつらいはずです。 - 智衆周囲炎が起きる
この智歯周囲炎とは親知らずの周りに起こる炎症のことで、一部が歯ぐきに埋まったままだったり、斜めに生えたなどの親知らずの周りで起こることが多いです。この場合、歯ブラシを平らにして磨くようにしましょう。歯がある程度まっすぐになっていないと、全体をきれいにブラッシングしづらいからです。
親知らずが斜めに生えていると、歯ブラシが届きづらいところが出てくるためきちんとブラッシングしているつもりでいても、親知らずの周りに常に磨き残しができてしまいます。
そうなると、親知らずの周りは常に磨けていないので特定の箇所にプラークがどんどん溜まっていきます。
プラークは細菌の塊なので、細菌の塊がどんどん増殖していくことになります。
特に、親知らずが生えかけの時はほとんどが歯ぐきに埋まったままなので、歯ぐきがじゃまになりブラッシングの効率が低下します。
歯が生える時、歯全体が表面に出るまでには数か月程度はかかるため、その間に智歯周囲炎を起こすリスクは非常に高いです。 - 食べかすで歯ぐきが圧迫される
親知らずが生えかけの時に斜めや横向きに生えてくると、その手前の歯との間に食べかすが詰まりやすくなると言われています。
これにより歯ぐきが圧迫されるので、親知らずが生えかけの時に痛みを感じるわけです。
なかなか取り除きにくい食べかすはさらに奥に押し込まれてしまうため、痛みはより強くなります。
さらに、詰まってしまった食べかすは細菌のすみかになるため、繁殖してしまった細菌によって歯ぐきが腫れてきます。なので、親知らずが生えかけの時には食べ物のかすが詰まらないように注意しましょう。 - 歯周病菌の繁殖
さて、親知らずは20代で生えてくることが多いと言われています。
ただ、生えてくる時期は人によって違っており、30代を過ぎてから生え始めたものは歯周病菌と深く関わってきます。歯周病は一般的に20代後半から起こりやすく、プラークや歯石が歯周ポケットに溜まって、それが原因で細菌が繁殖することで痛みや腫れ、膿などの原因になります。
また、口臭の原因にもなり、最悪歯周ポケットの周辺の骨が溶けることもあるというから恐ろしいですね。
なお、親知らずは斜めや横などの生え方をすることが多いので、周りに歯周ポケットを作りやすいと言われています。
なので、親知らずが生えかけの時は歯周病菌が繁殖しやすい環境にあるので注意が必要です。
親知らずが生えかけの時の痛みを和らげる方法
親知らずを抜歯するのに抵抗があったり、腫れや痛みがひどく抜歯できない方は次のような方法で痛みを和らげてみましょう。
痛み止めを服用する
市販されている痛み止めを飲むだけでも生えかけの親知らずの腫れや痛みを和らげることは可能です。
たとえば、アスピリンやロキソニンなどが配合されたものを服用するといいでしょう。
柔らかい歯ブラシでブラッシングする
親知らずの周りにある細菌をきれいにすることによって、腫れや痛みの改善につながります。
歯磨きを強くすると炎症がひどくなるため、柔らかい歯ブラシを使って優しく磨くといいでしょう。
冷やす
親知らずのあるところのほおを冷やすことで腫れや痛みがましになります。
ただ、アイスノンなどで冷やしてしまうとかえって治りが遅くなることがありますので、水で濡らしたタオルで冷やす方が良いでしょう。
歯と歯ぐきの間をきれいにする
歯と歯ぐきの間をきれいにして、詰まってしまった食べ物のカスをきれいに取り除きましょう。
食べかすが残っているとそこに細菌が溜まり炎症を酷くしてしまうことがあります。
親知らずが痛む時の治療法
親知らずが横向きや斜めに生えかけのまま放置せず、抜いてしまうのが最善の方法です。
それは親知らずの腫れや痛みはいったん落ち着いたと思っていても、すぐにまたぶり返すことが多いからです。
ただ、あまりに腫れや痛みがひどい時は麻酔が効きにくかったり、口があけづらいため抜歯できないことがあります。
そういった場合には痛み止めや抗生物質などで症状を和らげ、経過観察を行ってから抜歯するかどうか判断してもらうといいでしょう。
なお、抜歯する場合の期間や費用についてですが、その状態によって変わってくるためそれぞれのケース別にお伝えします。
まっすぐに生えている場合は費用は2千円程度で、治療時間は10分程度、通院回数も3回程度で済みます。
横向きに生えている場合は費用は3千円程度で治療時間は20分程度、通院回数は3~4回程度かかります。
なお、歯ぐきに埋まっている場合は覆っている歯ぐきを取り除いたり、歯を砕いて抜歯するため施術に手間がかかります。
費用は4千円程度で治療時間は30分程度、通院回数は3~4回程度のことが多いです。
なお、親知らずは抜く前はもちろんのこと、抜いた後も注意する必要があります。
抜歯したところを手で触ったり、歯を磨いたりするのはやめましょう。
傷口が開いてしまったり、縫合の糸が取れたり、血が出たりするので抜歯後はそっとしておくのが無難です。
まとめ
親知らずはさまざまなお口のトラブルの原因になることがり、特に生えかけの時には痛みが起こることが多いです。
放っておくとさらに悪化してしまうため、早めにクリニックで診てもらうようにしましょう。
早く診てもらえば他の歯に与える影響も最小限で済むはずですよ!