目次
はじめに
みなさんの口の中には親知らずが生えていますか?
生えているとしたら何本生えていて、どのような状態で生えているでしょうか?
自分のお口の中に親知らずがあるのか・・ほとんどの人は気にせず生活しているでしょう。
違和感や痛みがあれば別でしょうが、何も症状がない場合には歯科医師から指摘されるまで気がつかないことがほとんどです。
ですが、放っておくと他の歯を圧迫し歯並びに影響が出るほか、歯磨きの時に届かないため虫歯になってしまう・・などの理由から抜歯することを勧めらます。
ただ、いざ抜くとなればちょっとした覚悟がいりますし、4本全ての親知らずがある場合などには費用も気になるものですよね?
ここでは、親知らずの抜歯する際の費用やメリット&デメリットなどついてご紹介してみたいと思いますので、ご参考になさってみてくさい。
親知らずを抜くメリットとは?
親知らず自体が歯周病や虫歯になったり、腫れや痛みを起こしている場合には抜歯をするのは当たり前です。
その理由は、病気にかかったまま放置するとお口の中にさらに以上を起こすことがあるからです。
では、そういった病気にかかっていないのに親知らずを抜くというのはどういった理由からなのでしょうか?
磨き残しが多い
親知らずは口の中で一番奥にある歯で、最後に残ったスペースに生えてくる歯です。
もともとあごの骨が大きい方なら正常に生えてくるだけのスペースがあるでしょうが、日本人のあごは欧米人と比べるとかなり小さいと言われています。
つまり、限られたスペースに親知らずは生えてくるため、ほとんどの場合は正常に生えてきません。
具体的に言うと、半分だけ生えてきたり、斜めに生えてきたりします。
このままだとブラッシングの際に磨きにくいと思いませんか?
親知らずを抜くことでブラッシングしやすくなり、歯周病や虫歯を防止できるのはメリットです。
歯周病や虫歯を予防できる
綺麗な歯並びだとブラッシングしやすいですよね?
あまり工夫しなくても歯の汚れが綺麗に落とせます。
ですが、親知らずが斜めに生えていたり、歯並びが悪かったりすると磨き残しができます。
奥歯はただでさえブラッシングしづらく磨き残しが起きる場所です。
それに、斜めに生えている親知らずは歯周病や虫歯のリスクが高まると言われています。
まだ異常がない親知らずを抜くメリットとは、将来的に歯周病や虫歯になるリスクを軽減することにあります。
それならば親知らずが歯周病や虫歯になってから抜けばいいのでは・・と思う方も多いでしょう。
ですが、虫歯は感染症の一つで、親知らず以外にも周囲の歯にまで感染してしまうこともあります。
そのようなリスクを軽減するためにも親知らずを早めに抜くことを勧めるわけですね。
親知らずを抜くデメリットとは?
親知らずを抜くことは当然のことながらデメリットもあります。
どういったデメリットがあるのでしょうか?
抜歯後の痛みや腫れ
親知らずとは正しく生えている方が珍しいと言われている歯なので、抜歯する際にはかなりの注意が必要です。
麻酔をかけるのは当然ですが、親知らずがあごの骨に埋まっているケースではいくつかに分けたり骨を削ったりして抜歯していきます。
なので、親知らずを抜いた後はほとんどの場合であごが腫れてしまい、鎮痛薬を飲む必要があります。
これは親知らずを抜く上でデメリットと言えるでしょう。
ブリッジの土台に使えなくなる
親知らずは移植歯として以外にもブリッジの土台としても使うことが可能です。
ブリッジを行う場合には両隣の歯を削り土台にする必要がありますが、その際に親知らずがあると活用できるメリットがあります。
なので、親知らずを抜歯すると活用できなくなるのはデメリットだと言えるでしょう。
親知らずの抜歯費用と通院回数とは
- まっすぐ生えている場合
親知らずがまっすぐに生えており、治療に時間がかからない場合は2000円程度で済みます。
なお、抜歯の際には麻酔をし、抜歯後、縫合を行うだけなので10分程度で済むようですね。
通院回数も3回程度で済みます。 - 横向きに生えている場合
横向きに生えていて親知らずの頭の部分が出ている場合には治療3000円程度かかります。
抜歯する際には歯ぐきを切開して歯を割って、根と頭の部分に分け抜歯していきます。
20分程度の治療で抜歯後の出血や腫れの状態にもよるのですが、3、4回通院するだけで済みます。 - 埋まっている場合
歯ぐきの中に親知らずが埋まっている場合の抜歯の際には4000円程度かかります。
親知らずを覆っている骨や歯茎を除去し、歯を何個かに砕いた後で抜歯していきます。
この場合には30分以上必要になることもあり、腫れや出血の量にもよりますが通院回数は3、4回程度です。
歯石除去費用
親知らずを抜く時は口の中が清潔でないと抜歯後に細菌が入りやすくなるため、痛みや腫れの原因になるようです。
ですので、定期的にクリーニングしていない方は特に歯石などを除去してから抜歯していきます。
なお、歯石が少ない方は3000円程度で済みますが、歯石が多かったり歯周病の方は何回かに分けて歯石を取っていきます。
レントゲン費用
他にもレントゲン費用などがかかってきます。
親知らずを抜く際には口全体が見えるパノラマレントゲンで撮影を行います。
費用は保険適用で1500円程度でですが、親知らずが深いところにあったり大きな神経の近くにある時はCTで撮影する必要があり、抜歯後に異常がないかどうか確認を行ってから抜歯していきます。
なお、CT撮影費用は3000円程度です。
他に初診料、再診料、薬の代金などがかかってくるので注意しましょう。
○まとめ○
親知らずを抜いてしまえば活用できなくなりますが、正常に生えている場合には放っておいてもいいと判断されることもあります。
何よりもまず信頼できるクリニックで相談していただき、納得できるまで説明してもらいましょう。
特に数本ある場合には費用面の他にも学校や仕事に最小限の影響で済むようタイミングを考えましょう。
親知らずを抜歯する際にはきちんと計画的に行うことが大切です。
ぜひ、ご参考になさってみてくださいね!