噛み合わせと片頭痛の意外な関係とは

はじめに

偏頭痛に悩む方は多いですが、噛み合わせによって起こっている場合があるのをご存じでしょうか?
噛み合わせの悪さは加齢や歯ぎしり、虫歯を治療せずに放置している・・などであごの位置が変わってしまい、身体が歪むことによって起こります。
ここでは噛み合わせと偏頭痛との関係についてまとめてみましたので、偏頭痛に悩まされている方もそうでない方も読んでみて下さいね。

噛み合わせとは

そもそもいい噛み合わせとは上下左右の歯で均一に噛むことができ、噛む時の筋肉やあごの関節に負担がかかっていない噛み合わせのことをを言います。
この噛み合わせは加齢と共に変化していき、噛む筋力が弱まったり、歯がすり減ったり、あごの関節が変化すると自然に変わっていくものです。
ですが、噛み合わせとはこういった自然に変化するものではなく、歯を失ったり歯並びが悪い・・などの急激な変化により噛むバランスが悪くなるものを指します。

噛み合わせが悪くなる原因

  • 虫歯によるもの
    虫歯菌が排出する酸により歯が溶けてしまったり、治療で歯を抜いたり削ったりすると歯の元の形が変わるため、歯並びが乱れ噛み合わせが悪化することがあります。
  • 歯周病や老化による歯並びの悪化
    歯周病になると歯の根元が弱くなってしまい、歯並びが乱れ噛み合わせが悪化することがあります。
    また、加齢によって歯周病になるリスクが上がると言われていますが、加齢そのものにより歯ぐきが弱くなり歯がぐらつきだし揺れるようになってしまうと、歯並びや向きが変わるため噛み合わせが悪化します。
  • 生まれつきの噛み合わせの悪さ
    生まれつき歯並びが悪かったり、あごの関節が弱かったりなど、遺伝によって噛み合わせが悪い方も多いです。下あごの方が上あごより出ている方は噛み合わせが逆なので悪くなることが多いようですね。
  • 柔らかいものばかり食べる
    小さい頃から固いものをあまり食べない方はあごの骨が弱いことが多いため、噛み合わせが悪くなることがあります。最近ではあごが細い方が見た目にもきれいだと思われがちですが、噛み合わせの視点から言うとよくないことも多いです。
  • 子どものころのくせによるもの
    小さい頃に噛みくせがあったり、指を吸っていた場合には噛み合わせが悪くなることが多いです。
  • 寝ている時の姿勢
    上を向いて寝ると無呼吸になりやすいので横向きに寝る方が多いですが、これだと噛み合わせが悪くなるようです。横向きに寝ると下になった歯に力がかかり過ぎるので歯並びが悪化します。
    ですので、毎日頭を左右に変え寝るようにしましょう。
    でも、毎日同じ向きで寝ていると噛み合わせが少しずつずれてきます。
    特にうつ伏せ寝は最悪だと言われており、うつ伏せで寝ているとをひねる力が加わるので、横向きで寝るより噛み合わせが悪化するそうです。それに、あごだけでなく全身もゆがんでくるので肩こりや頭痛の原因になると言われています。
    ちょっとしたことですが、毎日の寝る姿勢には注意するようにしましょう。

噛み合わせと偏頭痛の関係

噛み合わせが悪いと、最も起こりやすいのが頭痛だと言われています。
頭痛が起こりやすいのは偏頭痛や後頭部痛などがあり、クリニックで診てもらっても原因が分からないことが多いです。
また、首のコリや肩こりを伴っていることが多いです。
こういった頭痛の原因には左右のあごの関節の異常、特に片方のあごばかりで噛んでいることが挙げられます。
さらに、左右のどちらかばかりで噛んでいると、その習慣によって噛む方ばかりがすり減ってしまい、左右の高さがずれてきます。
そこから前後左右の頭の位置がずれてしまい、それを直そうと頭を支えている筋肉が緊張します。
緊張が長時間続くと筋緊張性頭痛が起こり、肩こりや首のコリが起こる・・ということです。
たとえば、右側ばかりで噛んでいると左側ばかりに肩こりがおきます。
こういった場合には左右均等に噛み合わせを行うことによって症状がかなりよくなります。

噛み合わせの治療法

口腔外科での噛み合わせの治療法にはマッサージ挙げられます。
その他にスプリント療法によって顎関節の負担を軽くするものや、痛みがある場合には薬物を使って和らげる方法もあります。
専門医によってカウンセリングを行い噛み合わせが悪くなる根本的な原因を突き止めていくことが多いです。
それでもよくならない場合には歯科矯正を行って、正しい歯ならびにしていきます。

  1. スプリント療法
    ゴムでできた柔らかいマウスピースを使って日常的に装着し、噛み合わせを正しく改善していきます。
    また、無意識に食いしばりや歯ぎしりによって起こる歯やあごの関節へのダメージも軽減できる治療法です。
  2. 認知行動療法
    噛み合わせが悪くなる原因はほとんどが片側噛み、うつ伏せで寝る、頬杖、食いしばり・・などといった日ごろの習慣やくせが原因だと言われています。これらは専門医のカウンセリングで患者さん自身に自覚させ、改善することによって根本的に治療していきます。
  3. 矯正治療で歯並びをきれいにする
    噛み合わせがひどく上でご紹介したようなスプリント療法や認知行動両方を行ってもよくならない場合には、矯正治療を行うことで噛み合わせを改善していきます。
    治療の程度は患者さんそれぞれ違っています。歯を全体に矯正治療する場合には費用もかさみますし、治療期間も数年単位になりますが、前歯だけだと分矯正で済むため費用も安く済み期間も数か月程度で済むようですね。
  4. 痛みがある場合には薬物療法で和らげることも
    噛み合わせが悪化すると、歯だけでなくあごの関節に強い痛みが起きることがあります。
    口腔外科では痛み止めやあごの関節周りの緊張をほぐす筋弛緩剤などを処方する場合もあります。

まとめ

噛み合わせと偏頭痛との関係についてご紹介してみましたが、いかがだったでしょうか?
噛み合わせが悪いと歯やあごの関節だけでなく、頭痛まで起こってしまうなんて恐ろしいと思いませんか?
しかも、原因となっているのは日ごろ行っているくせや悪習慣だというから驚きです。
こういった原因はご自分で見つけるのは困難なので、噛み合わせで気になることがあれば歯医者さんを受診し、最適な治療を受けて下さいね!

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