理想の噛み合わせにするための治療方法とはどんなもの?

はじめに

噛み合わせを治療すると聞くと詰め物が当たる箇所を治療する・・というのが一般的なイメージですが、大きな歯並びの乱れの場合は歯科矯正が必要になることがほとんどです。
それに、噛み合わせの悪さを放っておくと、さまざまな支障が出てくるため生活に差しさわりが出ることもあります。
ここでは噛み合わせが悪いことで起きる弊害や治療法などをご紹介しますので、日ごろから噛み合わせについて悩んでおられる方はぜひご参考になさってみて下さいね!

噛み合わせとは

そもそも整った噛み合わせとは上下左右の歯で均等に噛むことができ、あごの関節や筋肉に余計な力がかからない状態のことを言います。
噛み合わせは年齢と共に変化するため、噛む筋力が弱まったり歯がすり減ったりすると自然に変化していくと言われています。
ですが、噛み合わせが悪い状態とはこういった自然な変化ではなく、歯を失ったりもともとの歯並びの悪さによって噛むバランスが乱れてしまうことを言います。

噛み合わせによる悪影響とは

では、噛み合わせがあるくなるとどういった悪影響があるのでしょうか?
噛み合わせが悪くなるということは歯の機能が損なわれてしまい、咀嚼がきちんとできないほか、片方の歯だけで噛むなどするため片方だけに力が加わってしまいます。
そうなると、使うあごの筋肉が偏ってしまうため、全身のバランスを崩す場合もあります。

・歯周病や虫歯になりやすい

噛み合わせがいいと自浄作用があるため唾液の働きによって汚れがきれいになったり、付きにくかったりします。
ですが、歯並びが悪くなると汚れが付きやすく歯ブラシが届きづらくなるため、歯周病や虫歯になりやすくなります。
さらに、歯に負担がかかりすぎるためまっすぐに力をかけられず歯が左右に揺さぶられるため、歯周病になりやすいとも言われています。

・歯科治療が難しくなる

噛み合わせの悪い方は歯並びが悪いので歯科治療を行いにくくなります
歯の軸とは別の方向に被せる必要が出てくるので、治療しても神経と近くなってしまい痛みが起きたりします。

・咀嚼障害が起きる

さて、歯のもっとも重要な機能の一つが咀嚼ですが、これは食べものを細かくして唾液を混ぜ消化を助ける働きのことです。
この働きが悪いと食べ物をきちんと噛めないほか、舌の動きが偏るなどするため、唾液とじゅうぶんに混ざらなくなります。
いわゆるこれを咀嚼障害と言い、さらに飲みにくくなるなどの障害が起きることもあります。

・消化器官に負担がかかる

さらに、咀嚼障害が起きると消化器官に負担がかかってきます
咀嚼障害ではあまり噛まずにそのまま食べものを飲み込むことが増えるため、噛み砕かないまま胃に食べものが運ばれてしまいます。

・肩こりや頭痛が起きる

あごの筋肉の中には肩や首などに繋がっているものもあるため、噛み合わせが悪くなると片方だけで噛んだりあごの使い方が偏ってしまうためこの筋肉のバランスが悪くなって頭痛や肩こりを起こすことがあります

・口内炎ができやすくなる

噛み合わせが悪くなると舌を噛みやすくなったり、口の内側の肉を噛みやすくなるため、その部分から口内炎になりやすくなります。
さらに、唾液の分泌も減少してしまうのでお口の中の清潔を維持できなくなり、炎症が起きても治りにくいと言われています。

・顔がゆがむ

また、噛み合わせが偏ると咀嚼筋が偏ることになるとも言われています。
片方のあごばかりで噛み続けていると咀嚼筋にかかる力のバランスが崩れてしまうため、筋肉の大きさが左右で差が出てしまうので、顔がゆがんでしまうこともあります。

・顎関節症になる

顎関節症は噛み合わせがよくてもなりますが、悪いと悪化しやすいと言われています
噛み合わせの悪い方は噛んだ時の力が安定しないため、あごの関節に余計な力がかかり、歯がすり減ったり、歯科治療を受けた時などにあごに負担がかかってしまうので顎関節症になりやすくなります。

・自律神経失調症になる

噛み合わせのバランスが崩れると神経のバランスも崩れる場合が多いです。
精神的ストレスが強くかかっている時に噛み合わせが悪くなると精神的にも不安定になってしまい、自律神経失調症になる場合もありますが、明確な原因は未だ解明されてはいません

悪い噛み合わせの治療法

では、具体的に噛み合わせが悪い時の治療法にはどういったものがあるのでしょうか?
口腔外科では噛み合わせが悪い時にはマッサージを行うことが多いです。
他にスプリント療法や痛みがひどい場合には薬物を使って和らげる方法もあります。
それでも症状がよくならない場合には矯正治療を行って歯並びをきれいにしていくこともあります。

・スプリント療法

ゴムでできたマウスピースを装着し噛み合わせをよくしていきます。
さらに、無意識に食いしばりや歯ぎしりを行う方の歯へのダメージも抑えることができます。

・認知行動療法

噛み合わせが悪くなるのはほおづえやうつ伏せ寝、片方で噛む、
食いしばり・・などといった日ごろの習慣やクセなどが原因で起こることが多いです。
こういった場合はクリニックでカウンセリングを受け悪習慣を見つけ自覚し、改善を行うことで治していきます。

・歯科矯正

噛み合わせの悪さがスプリント療法や認知行動療法を行ってもよくならない場合は矯正治療を行いますが、矯正の程度については人それぞれ差があります。
歯を全体的に矯正治療する場合は費用も高くつきますし、矯正する期間も3年程度かかることもあります。
ですが、前歯だけなどの場合は費用もさほどかかりませんし、期間も1年以内で済むことが多いです。

・薬物療法

噛み合わせが悪くなると歯やあごの関節が激しく痛むことがあります。
そういった場合には痛み止めや筋弛緩剤などを処方する場合もあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
噛み合わせが悪くなると歯だけでなくあごの関節や最悪全身が不調になることもあります。
悪化する原因も日ごろから行っている無意識の習慣やクセなどによるものがほとんどです。
こういった習慣やクセなどはご自分で見つけるのが困難なので、噛み合わせが気になるようであればクリニックでカウンセリングを受けていただき、適切な治療を受けることをおススメします。

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