目次
はじめに
みなさんは噛み合わせがいいでしょうか?
頭痛や肩こりなどがなかなかよくならず悩んでいる方は多いはず。
実は噛み合わせが悪いと体に異常が出る場合があるのです。
その理由は歯ぎしりや加齢、治療を放置していた・・などにより、あごの位置が変わってしまい体がゆがむからだと言われています。
ここでは、噛み合わせの異常によってもたらす健康への影響や治療法などについてお教えしたいと思います。
ご参考になさっていただけると幸いです!
噛み合わせとは?
そもそも噛み合わせとはどういうものなのでしょうか?
いい噛み合わせとは、上下左右の歯で均等に噛めあごの関節や噛む筋肉に負担がかからない状態を言います。
この噛み合わせは年を取るにつれ変化すると言われており、噛む筋力が弱まったり、顎の関節が変化したりして自然に変化していきます。
悪い噛み合わせとは?
次に、具体的に悪い噛み合わせとはどういう状態を言うのでしょう。
悪い噛み合わせというのはもともと歯並びが悪いとか歯を失くすなど急激な変化により噛むバランスが悪くなったもので、見た目にキレイに歯が並んでいない状態のものを言います。
機能面で言うと、歯が欠けていたりなくなっているなどして噛めない状態のものを言います。
その他に、ほおや舌を噛みやすいという方はいい噛み合わせではないと言えるでしょう。
ですが、本来の意味で悪い噛み合わせというのは健康面でもなんらかの悪影響があるものを言います。
噛み合わせが悪いことがもたらす身体的異常とは?
顎関節症
噛み合わせがいい方でも顎関節症になることはありますが、噛み合わせが悪い方は悪化しやすいです。
その理由は噛み合わせが悪い方だと噛む時に安定せず、あごの関節に負担がかかりやすいためです。
また、噛み合わせで支える部分が非常に少ないので歯がすり減ったり、歯科治療を受けた際にちょっとした変化によって負担がかかりやすくなってしまい、あごの症状が出るためです。
顔がゆがみやすくなる
人間の顔は咀嚼筋や表情筋などの筋肉によってほとんどの部分ができています。
なので、噛み合わせが悪いと片側だけで噛むようになって筋肉の厚みが変わってしまい顔がゆがんでくるのです。
さらに、その下にある骨はこの筋肉の厚さによって変わるため最終的にあごの形が変化してしまいます。
頭痛になりやすい
噛む筋肉にある側頭筋はあごの関節から頭の横部分に繋がっています。
なので、噛み合わせが悪いとこの側頭筋が緊張してしまうため頭痛がおきやすいです。
虫歯になりやすい
噛み合わせが悪いと虫歯になりやすいと言われています。
歯がぶつかったり食べ物を噛むことで歯の汚れが落ちたりつきにくくなるのですが、噛み合わせが悪い方はその部分が少ないため汚れが自然に落ちないで虫歯になりやすいのです。
歯周病になりやすい
噛み合わせが悪い方は噛んでいるだけでも歯に負担がかかり、歯周病になりやすいです。
30歳を過ぎると抵抗力が落ちるため歯周病になるリスクが高まります。
さらに、噛み合わせが悪い方はさらに噛んでいる歯に力が大変かかるため歯周病が悪化しやすいです。
歯科治療しづらい
噛み合わせが悪いと歯がでこぼこしていたり、斜めになっているため歯科治療しづらいです。
歯の方向に合わせ治療を行おうとすると違う方向にかぶせる必要があるため神経が近くなって痛みが出たり、歯が割れてしまったりします。
自律神経失調症になりやすい
噛むバランスが崩れると、精神のバランスも崩れる場合があります。
ストレスが特に強くかかっている場合には噛み合わせが悪いと精神的にも安定せず、自律神経失調症になってしまうことも。
ですが、現在のところそのはっきりした原因は解明されていないようです。
歯並びの治療法とは?
歯は揃っていて歯並びが悪い
この場合は歯科矯正を行います。
歯科矯正は6歳、臼歯が生えてくればお子さんでも行うことができます。
ただし、舌癖などの癖がある方の場合は歯科矯正したとしても戻る場合があるようなので、歯科矯正と同時に癖を治す必要がありそうです。
費用は基本的に保険外診療になります。
治療費は各クリニックで違っているので、それぞれのクリニックで聞いてみるといいでしょう。
食いしばりや歯ぎしりによるもの
食いしばりや歯ぎしりが原因のものはマウスピースを使って治療していきます。
このマウスピースの材質や形については症状によって種類があり、使い分けされています。
さらに、精神的ストレスによるものの場合は薬を処方する場合もあります。
歯が欠けている場合
虫歯などによって歯が欠けているところには被せものをしたり、詰め物などをして噛めるようにしていきます。
もし、虫歯が大きい場合には神経も治療する場合があります。
なお、虫歯が小さい場合にはコンポレットレジンというプラスチックを使える場合1度の通院で終了しますし、歯に色も合わせられるため目立ちにくくておすすめです。
ですが、虫歯の穴のある場所や大きさなどによって、このコンポレットレジンが使用できないことがあります。
そういった場合には歯型を取り、金属性の被せものを使うことが多いです。
歯がなくなってしまった場合
歯周病や虫歯、けがなどにより歯がなくなってしまった場合にはそこで噛むことができなくなりますよね?
こういったケースではブリッジという治療法で噛み合わせを回復させていきます。
保険外治療になるのですが、インプラントというあごの骨に埋め込む人工歯を使う場合もあります。
このインプラントの費用はそれぞれのクリニックで違っています。
ですので、治療を考える方はそれぞれのクリニックで尋ねてみるといいでしょう。
まとめ

いかがだったでしょうか?
噛み合わせの悪さは自分自身では気づきにくいものです。
でも、長年悪いままだと健康面で悪影響が出る場合があります。
もし、違和感を感じた場合にはここでご紹介したことを参考にしていただき、ご自分に合ったクリニックを見つけて正しい噛み合わせのための治療を行っていただきたいです。
みなさんがキレイな噛み合わせで快適な生活を送れるよう願っています!