根管治療が必要になるケースと歯の根の治療のメリットデメリット

はじめに

根管治療という言葉はあまり耳慣れない言葉ですが、重度の虫歯で神経にまで達した場合に行われる治療のことです。

いったん根管治療を行っても、治療が十分でなく歯根部の先に炎症が起こった場合、再度根管の先を取り除く治療が必要になることもあります。

ここでは根管治療が必要になるケースとはどういったケースで、メリットやデメリットにはどのようなものがあるのか、詳しくご説明してみましょう。

根幹治療とは

根幹治療で重要なことは根管の中にある細菌をできる限る消毒し、新しい細菌を侵入させないよう治療することです。そのためにも、治療の際にゴムのマスクを歯に装着し治療を行わなければなりません。

これをラバーダムと言いますが、これを付けた状態で根管を拡大し洗浄し、根管内を密閉して細菌が侵入しないように治療します。

こういった根管治療を根管治療の無菌的治療法と言う場合もあります。

根管治療にかかる時間

根管治療にかかる時間はその人のお口の状態や炎症などの状態によって差があります。

根管の形状は人それぞれ違っており、歯根と同様にまっすぐで器具を使えばすぐに治療できる方もいれば、枝状に細分化されている方、蜘蛛の巣上になっている方・・など薬剤や器具を使っても治療が困難な方もいらっしゃいます。

状態や炎症に特に問題がない場合は1~2週間程度で終わりますが、何か問題があればそれ以上かかることもあります。

根管治療が必要なケース

歯の中には歯髄と言われる血管や神経を含んだ組織がありますが、けがや虫歯などによって歯髄が壊死したり、感染を起こしたりしている場合に取り除く治療が必要です。

さらに、いったん根管治療を行っても、再度根管内に感染が起きたり、細菌が残っている場合は再度治療を行うこともあります。

根管治療をよく神経を抜くと言いますが、歯科治療ではかなりの割合を占めています。

ある調査によれば、25パーセントもの方がこの根管治療を受けた経験があるそうです。次のような場合に根管治療が必要二なると言われています。

歯髄炎

虫歯が進行してしまい歯髄にまで到達すると歯髄炎になりますが、歯髄炎は炎症が正常に戻る場合は歯髄を取り除く必要がありません。

ただ、炎症が正常に戻りそうもない場合には根管治療が必要になり、これを抜髄と言います。冷たいものや熱いものを食べるとしみたり、何もしなくても鈍い痛みが起きる場合があります。

歯髄壊死

この歯髄炎を放っておくと、最終的に歯髄が壊死します。そうなると、温度によって痛みは全くなくなると言われています。また、けがにより歯が脱臼した場合も歯髄が壊死することがあります。

症状としては歯の色が変色する、虫歯があり冷たいもものがしみていたのにしみなくなった・・などがあります。

根管治療のメリット

では根管治療を行うことでメリットはあるのでしょうか?

虫歯が進行しなくなる

虫歯が進行してしまうと、細菌の通り道として神経部分を通り歯骨まで達してしまいます。ですが、根管治療によって神経を取り除けばきれいに消毒でき、虫歯が悪化する心配がなくなります。

虫歯だと分かっていても、痛みがなくなったのでクリニックへ行かない・・という方も多いでしょう。ですが、これは歯の神経が死んだだけで虫歯が治ったということではありません。

このまま放置していると、あごの骨の中にどんどん膿が溜まってしまい、歯ぐきが腫れたり、最悪の場合骨髄炎になってしまうことがあるので、絶対に放っておくのはやめましょう。

痛みがなくなる

虫歯が神経を抜くまで進んでしまっている場合は痛みがかなり激しい状態になりますが、根管治療を行って神経を除去してしまえば、痛みは全く感じなくなります。

根管治療のデメリット

感覚がなくなる

歯はもともと持っているすべての感覚を根管治療によって失うことになります。つまり、虫歯になったとしてもその異変を感じることができなくなります。

しみたり、痛みなどの歯の異常を全く感じなくなるので、歯のお手入れを怠ると最終的に重度の虫歯になってしまうことになります。

また、温度を全く感じなくなるため味覚に悪影響が起こるともあると言われています。

歯が死んでしまう

歯の大切な役割には神経が歯に栄養を与え補修するというものがあります。神経がなくなってしまうと、歯はその役割をなくしてしまうので根はあるものの歯は死んでいるのと同じ状態です。

また、一度歯が死んでしまうと二度と生えてくることはないのです。

他の歯が痛むことがある

根管に炎症があったり膿が溜まっていたりすると、神経を取り除いた後に他の歯に痛みが起きることがあります。
また、神経を取り除く際に隣の両隣の歯を傷つけたりということが起こることもあります。

歯がもろくなる

水分や栄養分が行き届かなくなってしまった歯は枯れた木のようにもろくなってしまい、硬いものを噛んだ時などに割れたり欠けたりします。

また、虫歯になった時急激に虫歯の進行を止めることができなくなってしまうため、虫歯になりやすくなるとも言われています。

歯ぐきが変色する

歯の根っこの部分が黒くなると、歯ぐきから透けるので歯ぐきが黒く見えることがあります。歯ぐきの黒ずみは歯をホワイトニングしたり、歯ぐきのピーリングなどできれいにするといいでしょう。

まとめ

「根管治療を行って神経を取ってしまえば、痛みがなくなる」と単純に考えてしまいがちですが、それ以上に神経を取り除くことによるリスクは多いです。もちろん、最終手段として根管治療を行う必要がある場合もありますが、歯の寿命を延ばすためにはできる限り歯の神経を残しておく方がいいと言われています。

そのためにも、歯がちょっとおかしいな・・と思ったらなるべく早くクリニックを受診することが大切です。

虫歯も初期段階であれば、治療期間も治療費用もさほどかからないはずです。

気づくのが遅くなり手遅れになると神経を抜くことになりかねないので、その前に適切な治療を受けるようにしましょう。

また、神経をすでに抜いてしまっている方も適切な治療を行えば、ずっと歯を使い続けることができます。神経がある歯以上にていねいにケアを行いましょう!

 

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