放っておくと大変なことに!?歯の根の治療

はじめに

長い間虫歯を放置したままの方はいませんか?

 
虫歯を治療しないでおくと急に痛み出したり歯を失ったり、その後の生活に支障が出ることがあります。
ですが、放置した虫歯であっても患者さんそれぞれに合った治療法があるはずです。
ここでは虫歯を放置した場合の治療法として知られている根管治療についてお教えしましょう。
また、虫歯を放っておくとどんな恐ろしいことになるのかなどもご紹介してみますので、ぜひご参考になさってみて下さい。

虫歯を放置すると

たかが虫歯なんだから放っておいても大丈夫。と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが
虫歯を放置することで、様々な症状を引き起こすことがあります。

 

  1. 虫歯が進行し激痛が起こる

    学生時代理科の授業で、金属に硫酸や塩酸をかけると溶けてしまう・・という実験をしたことはないですか?
    これと同様のことがお口の中で起きています。エナメル質という歯の表面を覆っている成分は非常に硬く人間の体の中で最も硬いですが、これは酸に弱いと言われています。
    歯を磨かないまま放っておくとエナメル質に食べもののカスが溜まってしまい、その中にある細菌が酸を産出してエナメル質を溶かし始めます。
    初期虫歯はまだ痛みがないので知らない間に進んでしまい、痛みが激しくなっていきますが、神経まで痛みが進んでしまうと我慢できないほどになります。

  2. あごの骨に悪影響が起きる

    虫歯を放っておくと虫歯菌があごの骨に神経から入ってしまうため、激痛や発熱と同時にあごの骨が溶けてしまい膿が出る・・などの症状が起きます。
    この状態がさらに悪化すると最悪歯ぐきを切開し、あごの骨を治療する必要が出てきます。

  3. 頭痛が起きる

    虫歯になると痛みを避けるため虫歯のない方で噛むようになります。
    すると、噛み合わせが悪くなるためあごや他の筋肉が緊張してしまい頭痛がおきます

  4. 全身の健康に悪影響も

    脳梗塞心不全など、命にかかわる病気につながることもあります。
    虫歯を放っておくと虫歯菌が血管の中に入ってしまい、血液に乗って全身をめぐることで病気を発症する危険性があります。

  5. 副鼻腔炎になる

    虫歯を放っておくと副鼻腔炎を起こすことがあります。
    副鼻腔炎が進行すると、副鼻腔の圧が高まって周囲の神経を圧迫し頭痛が起きます。
    さらに、副鼻腔炎に伴い目の周囲が痛くなったり、口臭が起きたりもします。

  6. 膿が溜まって歯茎が腫れる

    歯の神経が死んでしまうほど虫歯を放っておくと、あごの骨の中に膿が溜まってしまい歯ぐきが腫れます。
    腫れにより口開かなくなるため食べものが飲み込めないほどになることもあります。
    ここまで進んでしまうと歯茎を切開し、膿を出さなければならなくなります。

  7. 噛み合わせが悪化し顎関節症になる

    奥歯が虫歯になっているのを放っておくと噛み合わせが悪くなり、顎関節症になることもあります。
    噛み合わせの悪化は耳鳴りや原因不明の体調不良、顔の形が悪くなったり・・とさまざまな悪影響を引き起こします。

根管治療とは

そもそも根管治療とは歯の根管に付着した細菌を取り除くものです。
根管が汚れたままだと炎症や痛みがひどくなると言われています。
この根管とは歯の中の血管と神経があるところで、ここに付いた虫歯菌は神経を通してあごにまで到達することがあり、そうなると鈍痛が起きるそうです。
根管治療ではここについた細菌をきれいにした後、薬剤をを詰め被せものをして治療をおこないます。
最近ではマイクロスコープを使って治療を行うこともあります。

根管治療が必要な病気とは

さて、この根管治療が必要となるケースとは虫歯が神経や血管にまで達している場合です。
または、歯ぐきに炎症が起きてしまった場合に根っこの治療をしたことがある方で、一度治療を受けていると細菌が侵入しやすくなっているためです。
さらに、虫歯があるのに血管や神経をそのままの状態で治療を行うと根管治療する必要が出てきます。

根管治療の流れ

  1.  治療の準備
    根管治療を行う前に、まず詰めものや神経を取り除いていきます。
    虫歯がある場合には先に治療を行います。
    神経を除去するために自分の歯を削ることもありますが、神経を取っている、根管治療を以前行っている方は歯の中の薬剤などを取り除きます。
  2. 口の中をきれいにして消毒する
    口の中から神経や薬剤を取り除いたら、専用の器具を使ってお口の中をきれいにしていきます。
    細菌などを除去し衛生状態をよくするためです。
    その後、患者さんそれぞれに合った薬剤を詰めますが、症状が重篤な方の場合は歯科用レーザーなどを使い殺菌、消毒を行うこともあります。
  3. メンテナンス
    根管治療は患者さんそれぞれの歯の状態によって経過が変わってくるため、痛みや炎症の度合いも違ってきます。ですので、様子を見ながら薬剤を交換したり、消毒を行っていきます。
    さらに、膿が出なくなったら細菌が入るのを防止するため根管の穴を埋めていきます。
    ここで問題がないようであれば被せものや詰めものを行い歯の形をきれいにします。

根管治療の必要性

一般的に知られている虫歯治療とは歯になったところを削って詰めものや被せものを行うものですが、神経にまで到達してしまうと単に削るだけでは済まなくなります。
そういった場合には抜歯か根管治療のどちらかを選択します。
虫歯になれば歯を抜けばいいのでは?と思われがちですが、歯はたった1本でもなくなってしまうと残りの歯の歯並びに悪影響がおきるため、簡単に抜歯することは望ましくありません。
さらに抜歯したところにはインプラントや入れ歯などの治療が必要となり、時間も費用もかなりかかります。
虫歯は神経を通じて奥へと進んでいき、根管内は全ての神経を侵してしまうため最悪抜歯する必要が出てきます。
ですが、根管治療を行えば抜歯することなく虫歯治療が行えるので歯の寿命を延ばせます。
また、神経を取り除くことで虫歯の痛みをなくすことができます。

まとめ

まだ痛みのない初期虫歯であれば削ることなく治療ができ歯が再生できる可能性があります。
また、小さいものなら1回の通院で治療が終了することもあります。
虫歯は放っておけばおくほど治療が大変になり、通院回数も費用もかさんできます。
つまり、虫歯を早期発見することで根管治療をせずに済むわけですね。
きちんとお口のケアを行い、定期的に検診を受けることをおすすめします!

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