部分入れ歯や総入れ歯の適切なケア方法

はじめに

天然の歯と同様、入れ歯も日ごろのお手入れが重要でいい加減だとお口の中だけでなく体全体にも悪影響が及ぶと言われています。
ここでは部分入れ歯、総入れ歯の適切なケア方法や注意点、入れ歯の重要性などもご紹介します。

入れ歯の重要性

生涯ご自分の歯で生活できればいいですが、歯周病や虫歯などのせいで歯がなくなってしまった場合、入れ歯を使って生活しなければならなくなることもあります。
では、もし歯をなくしても入れ歯を入れないとどういったリスクがあるのでしょうか?

 

第一に、咀嚼力が格段に落ちてしまい消化器官に負担がかかります。
また、発音がうまくできなくなり会話しづらくなります。
さらに、残された歯がなくなった歯のあったところに傾いていくため歯と歯の隙間が大きくなり、食べものが挟まりやすくなるため歯周病や虫歯になりやすいです。
噛み合わせが少しずつ悪化し、顎関節を傷めてしまうこともあります。
見た目で言うと、口元にしわが増え老けてみられることもあるでしょう。
残った歯だけで噛もうとすると、口元だけでなく顔全体が歪んでしまうこともあるようですね。
つまり、歯が抜けたらそのままにするのではなく、なるべく早く入れ歯を作り装着することが大切です。
ただ、入れ歯は天然の歯とは違い咀嚼力が歯ぐきに加わってしまうため痛みが起こることがあります。
そういった場合はクリニックで調整してもらいましょう。

入れ歯のお手入れの手順

  1. すすぎ洗い

    まずは食べもののかすやぬめりなどを流水で洗い流しましょう。

  2. ブラッシング

    歯ブラシを使って磨いていきます。
    この時、歯磨き粉は使わない方がいいでしょう。
    その理由は歯磨き粉には研磨剤が含まれているため、それにより入れ歯が傷ついてしまい細菌が発生し口臭が起きたり、粘膜に炎症が起きたりするからです。
    部分入れ歯のケアのポイントとしてはバネの部分を磨く際、力を入れすぎないようにすることです。
    軽い力で磨くようにしましょう。

  3. すすぎ洗い

    磨いた後はよく洗ってから装着するようにしましょう。

入れ歯のお手入れする際の注意点

毎食後行う

入れ歯のお手入れはできれば毎食後外して行うことがおすすめです。
入れ歯のお手入れと同時にお口の中もきれいにしておきましょう。

ぬるま湯で洗う

入れ歯を洗う時は変形する可能性があるため40度程度のぬるま湯か水で行うようにしましょう。

壊れないよう丁寧に扱う

入れ歯は落とすと割れたり欠けたりするものが多いため扱う時にはていねいに行いましょう。
お手入れ中の破損防止にはプラスチックの容器や洗面器などに水をはったものを用意しておくといいでしょう。

入れ歯洗浄剤の使い方

ブラシだけで取り除けない汚れには入れ歯洗浄剤を使うときれいにすることができます。
入れ歯の汚れは見えるものばかりでないので、細菌の増殖を防止するためにも最低週に1度は入れ歯洗浄剤を使うようにしましょう。
つけおきタイプのものもあるようですが、入れ歯によっては向いていないものもあるので、クリニックで確認するようにしましょう。
なお、入れ歯洗浄剤にもさまざまな物があり、一般的によく売られているものは過酸化物系で、もっとも入れ歯が傷みにくいと言われているのが酸素系のものです。
他にも酸系や次亜塩素酸系・・などがありますが、入れ歯を傷めやすいと言われているので避けた方がいいでしょう。
入れ歯洗浄剤を使用する際はその特徴をしっかり確認し、ご自分の入れ歯に合っているかどうかチェックした上で使いましょう。
分からなければクリニックで聞いてみるようにしましょう。

洗った後の扱い方

入れ歯のお手入れとお口の中をきれいにしたら、入れ歯の水分を清潔なタオルなどで拭き取りお口の中に装着します。
一般的に入れ歯は寝ている間は外すのをおすすめします。
ただ、テレスコープ義歯の場合付けた置いた方がいいとされているので、ケア後は付けて眠るようにしましょう。
外して眠る場合、入れ歯専用のケースに水を入れ保管するよう言われることが多いです。
このお水は毎回新しいものに変えていただき、ケースも常に清潔にしておきましょう。
水につけておくのは入れ歯の乾燥を防止するためですが、不潔な水だと意味がありません。
最近では水につけなくていいと言われるクリニックもあるため、保管方法についてはクリニックで聞いた方がいいかもしれませんね。

定期的にクリニックで検診を

毎日きちんと入れ歯のケアをしていたとしても、やはりご自分のケアだけでは完璧とは言えません。
入れ歯を使い出したらクリニックで定期的にお手入れと検診を受けるようにしましょう。

入れ歯の使用感が悪くなったら

作った時はぴったりとお口に合っていたのに使用するうちに使用感が悪くなることも多いです。
そういった場合、クリニックで調整した方がいいので受診し相談するようにしましょう。
一般的に入れ歯が合わなくなる原因としては入れ歯の部品や素材の変形以外にお口や体の変化によるものもあり、人間の体は常に変化しているため歯ぐきなどの状態が変化すれば入れ歯が合わなくなるのは当然です。

調整しても改善しない場合

クリニックで調整してもらっても改善されないこともあります。
そういう場合は入れ歯がお口に合わなくなっている可能性があるため、再度作り直したりする必要があります。
また、他のクリニックで意見を聞いてみてもいいかもしれませんね。
いったん作った入れ歯がお口に合わないから入れ歯なんてこの程度か、こんなに違和感があるなら入れ歯を使うのをやめよう・・などと考えるのはいけません。
入れ歯を入れずに歯のないままで生活すると、上でご紹介したようなさまざまなリスクが起こってきます。
信頼できるクリニックで相談しご自分に合った入れ歯を作り直してもらうか、他の治療を選択することも考えましょう。

まとめ

入れ歯のお手入れ方法やケアする際の注意点、重要性などについてまとめてみました。
入れ歯いいものを作れば一生使えますが、そのためには日ごろのお手入れやクリニックでの定期検診が重要です。
せっかく作った入れ歯をずっと使っていけるよう日ごろのケアをていねいにしていただき、定期的にクリニックで調整してもらうようにしましょう。

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