目次
はじめに
毎日きちんと歯磨きをしていても虫歯になってしまうことってありますよね?
歯磨きの方法は自然に身についてしまっているため、正しい方法なのかどうか分からないまま磨いているものです。
でも、間違った方法で磨いているとすぐに虫歯になってしまうので気をつけたいもの。
虫歯予防のためには正しく磨くことが効果的です。
ここでは歯磨きの効果や、やってはいけない歯磨きの方法についてご紹介しますので、ぜひ今後のご参考になさってみてくださいね。
歯磨きの効果とは
虫歯予防
正しく歯磨きしていると歯と歯ぐきの間に貯まったプラークをきれいに取り除けるので、歯周病や虫歯になるリスクを低くできます。
プラークは口の中に食べもののカスに細菌が繁殖することによってできる粘着性のある物質ですが、口内洗浄剤だけでは完全に取り除けないと言われています。
つまり、歯磨きこそが歯の健康を維持するために大切だということですね。
若返り効果も
正しい歯磨きを毎日行っているとお口の中が適度に刺激されるため、唾液がサラサラしてきます。
このサラサラ唾液が多く分泌されますと成長ホルモンの分泌が促進されるため、全身の代謝がよくなって骨や歯が丈夫になったり、髪の毛やお肌のつやがよくなる・・と言われています。
つまり、歯磨きを正しく行うことによってアンチエイジング効果もあるということですね。
やってはいけない磨き方
歯磨き粉をつけすぎる
歯磨き粉をたくさんつけて磨いた方がきちんと磨け磨き終わった時の爽快感もあるように感じますが、実際には泡が多すぎるため隅々まできちんと磨けていません。
しっかり磨けていなくても爽快感があるため、しっかり磨けているような気になりますよね?
クリニックでブラッシング法を指導してもらった経験がある方はご存じでしょうが、薬を付けて磨いてみると全く磨けていないことに気づくはずです。
さらに、一般的な歯磨き粉の中には研磨剤というものが入っているため、たっぷりつけ過ぎると歯ぐきや歯に傷が付くことがあります。
特に、電動歯ブラシなどで日ごろから磨いている場合は研磨剤や発泡剤が入った歯磨き粉を使うのは避けましょう。
おススメの方法はまず何もつけずにブラッシングした後、寝る前に少しだけ歯磨き粉をつけて磨く・・という方法です。
少し面倒かもしれませんが、寝る前の歯磨きは歯磨き粉を塗る感覚で行うため時間をかけて行う必要はありません。
力を入れて磨く
歯の汚れや黄ばみなどを落としたいあまり、力を入れて磨く方が多いです。
歯の表面はエナメル質という膜があり、これによって歯を白く保つことができ、細菌が侵入するのを防いでくれます。
ですが、あまりに力を入れて磨き過ぎるとエナメル質に傷がつき、逆に歯が黄ばんでしまったり、虫歯になったりするようです。
日ごろからしっかり歯磨きを行っているのに虫歯になる、黄ばみがひどくなる・・という方はこういったことが原因かもしれませんよ?
力を入れて歯を磨くことは歯磨きの中で一番やってはいけないことと言ってもいいでしょう。
特に歯磨きが嫌いな人や男性、短気な人に多いようです。
歯磨き粉がなくなるまでうがいをする
みなさんは歯を磨いた後何回ぐらいうがいをされますか?
歯磨き粉が口の中に残ってしまうと不快なので、完全になくなるまでうがいをする方もいらっしゃいますが、それでは歯磨き粉の有効成分まで全て洗い流すことになります。
少しは歯磨き粉が残っているくらいの方が細菌の繁殖を防止できたり、口臭が防げるのですすぎすぎるのはやめましょう。
1回行えば十分だと言われていますし、出勤前や寝る前などの歯磨きの際には歯磨き粉が少し位残っていた方が口臭防止にもなります。
硬い歯ブラシを使用する
毛の硬い歯ブラシでブラッシングしすぎると歯の表面にあるエナメル質が傷ついてしまいます。
歯には象牙質という主体になる組織があり、それを覆うような形でエナメル質があります。
つまり、強い力でゴシゴシ磨く必要などなく、汚れを落とすことが大切なのでかき出すように磨くようにしてくださいね。
食後すぐに磨く
みなさんはどういったタイミングで歯を磨いていますか?
歯を磨くタイミングは食後30分程度がいいと言われています。
よくありがちなのが、食後すぐに歯磨きすることでしょう。
食後すぐだとお口の中が酸性に傾いており、いくら歯磨きをしてもエナメル質が傷ついてしまうのです。
歯を磨く順番がいつも同じ
歯を磨く箇所が同じで特定の汚れだけを除去しきれていないことがありますが、それぞれ人によって歯磨きのクセがあるため、これは毛先が行き届いていない箇所と磨き過ぎている箇所ができてしまうからです。
ですので、1つの歯を丁寧に磨いたら次の歯を磨いてみたり、今日は右からなら明日は左から・・などと変化をつけることによって磨き残しを減らすことができます。
磨き過ぎは知覚過敏の原因に
歯の黄ばみが気になってしまい力を入れすぎて磨くとエナメル質とセメント質の間にある歯頸部というところが削られてしまうため、知覚過敏になることがあります。
また、エナメル質に傷がついてしまうと汚れや着色汚れが付きやすくなるとも言われています。
歯ブラシは気づいた時に交換
歯ブラシを見たら毛先が広がっていたので交換する・・なんて方が多いのではないでしょうか?
毛先が広がると歯ブラシの力がじゅうぶんに発揮できず、汚れを落としにくくなってしまうため交換の目安になりますが、そうなると2~3か月は経っていたりします。
やはり、最低1か月に1回は交換していただきたいです。
毎月何日に交換・・と決めておけば忘れずに済みますよ!
まとめ
定期的にクリニックで検診を受けることはとても重要ですが、最も大切なことは日ごろのブラッシングでしょう。
正しいブラッシング法を身につけていれば一生歯周病や虫歯にならずにすみ、結果的に全身の健康にもいい影響を与えるでしょう。
もし、上でご紹介したやってはいけない磨き方の中でご自分に当てはまるものがあったら、今日からすぐに改めていただき正しいブラッシング法を行ってみて下さいね!