セラミックの種類とそれぞれの特徴・寿命について

はじめに

みなさんはセラミックと聞くと陶器をイメージするかもしれませんが、歯科治療で使われるセラミックにはどういったものがあり、それぞれの寿命や特徴はどうなっているのでしょう。
ここではそんなさまざまなセラミックの特徴や寿命などについてお伝えしますので、ぜひ今後のご参考になさってみて下さいね。

セラミックとは

歯科治療で使われているセラミックは高強度セラミックと言われるもので、材料を焼いて作るという点においては陶器と同様です。
ただ、一般的な陶器よりはるかに強度に優れており、ステンレスなどの金属よりずっと硬いという特性があります。
さらに、耐摩耗性や剛性にも優れており酸に対する強度にも優れているため、長年使用し続けることが可能です。
ただ、これは一般的な陶器も同様ですが、セラミック衝撃に弱いところが金属より劣っている点です。
たとえば、アルミでできたカップを落としてもへこむ程度で済みますが、陶器製のカップなら割れてしまいます。
つまり、硬さともろさは全く別物なんですね。
歯科治療で使われている高強度セラミックは当然こういったデメリットを克服しており、日々技術は目覚ましく進歩し続けています。
なので、最近ではセラミック製の歯が割れてしまうケースは激減しています。
ですが、やはり金属と比べた場合、少しもろいことは否定できませんね。

オールセラミックとは

オールセラミックの特徴

オールセラミックとはセラミックで全て作られた被せものや詰めもののことを言います。
なお、セラミックを使った素材にはメタルボンドやハイブリッドセラミックなどがあります。
メタルボンドはセラミックに金属を混ぜたもので、ハイブリッド恵ラミックはプラスチックが混ぜられています。
オールセラミックはその名前の通り他の素材を全く含んでおらず、セラミックだけでできたものなので、高い審美性が得られます。
オールセラミックはその名前の通り全てセラミックでできており、全く他の素材を使っていないので高い審美性を実現できます。

・オールセラミックの寿命

オールセラミックは欠けやすい、割れやすいという点もありますが、実際には5年後の生存率が95パーセント以上で長期間維持できる治療法だと言えるでしょう。
ただ、食いしばりや歯ぎしりをしたり、噛み合わせが悪い場合には欠けたり割れたりすることがあります。
さらに、強い衝撃を受けた場合にも割れたりすることがあるようですね。
医師によって正しい噛み合わせにする治療が必要になりますが、噛み合わせは少しずつ変わっていくため、メンテナンスを定期的に行いチェックしてもらうことが大切です。
また、オールセラミックについている保証制度はクリニックによって違っているため、前もってクリニックで保証の条件や内容について聞いておくようにしましょう。

ハイブリッドセラミックとは

・ハイブリッドセラミックの特徴

ハイブリッドセラミックとはプラスチックとセラミックの両方の成分でできている材料のことで、セラミックの硬さとプラスチックの粘りを併せ持っていることがメリットです。
現在、小臼歯の治療のみ保険内で診療できます。
一般的な治療法で小臼歯の被せものを白くしようとすれば、5~12万円程度の費用がかかっていまいしたが、ハイブリッドセラミッククラウンなら保険内診療で行えるため、3割負担の方で1万円程度で治療が可能です。
さらに、ハイブリッドセラミックなら金属を使っていないため、歯ぐきが黒ずんたり、金属アレルギーの心配もありません。
ただ、残っている歯の部分が少なかったりする場合には保険内診療だと金属の土台になるため、歯ぐきが変色したり金属アレルギーが起きたりします。
また、ハイブリッドセラミックの場合はオールセラミックにような審美性を追い求めることはできません。
ただ、オールセラミックのように透明感はさほどありませんが、自然な歯に近い色までにすることは可能です。

・ハイブリッドセラミックの寿命

ハイブリッドセラミックはセラミックとプラスチックを混ぜたものなので、どちらの特徴も兼ね備えているため寿命についても中間と言えるでしょう。
ただ、詰めものの寿命は噛み合わせの強弱やプラークコントロール、食べものの嗜好、どんな歯科医師が治療するか・・などによって変わるため、個人差が大きいと言えますが、一般的には10年程度だと言われています。

ジルコニアオールセラミックとは

・ジルコニアオールセラミックの特徴

ジルコニアオールセラミックとは一般的なオールセラミックの中にジルコニアを混ぜて作ったものです。
一般的なセラミックより強度が高く、複数の歯や奥歯などのにも使える素材です。
なお、ジルコニアという素材は生体親和性が高く腐食にも強いため、医療で広く使われるようになっており、歯科医療業界でも審美性の高い素材として注目を浴びているようです。
歯科医療で使われているジルコニアはダイヤモンドに似た石として使われており、ジルコン人造ダイヤモンドと同じ美しさと強さを持った素材で欧米などでは白い金属と言われているほどです。
医療分野だけでなく、家庭用セラミック工業用素材などのあらゆる分野で広く使用されていることでも知られています。

・ジルコニアセラミックの寿命

では、ジルコニアセラミックの寿命とはどの程度なのでしょう。
この素材の耐用年数は10年程度と言われており、一度治療をすると10年程度はメンテナンスなしでも維持できるそうです。
金属の被せものだと変色したり欠けたりなどのトラブルが起きますが、ジルコニアセラミックなら割れや変色しづらいのがメリットです。
また、一般的なセラミックより強度に優れているので、スポーツなどで歯を食いしばったり歯ぎしりをする方にも最適な素材です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
セラミックにはさまざまな種類があり、それぞれにメットもあればデメリットもあります。
それに、劣化具合や強度面においては金属製の歯の方が勝ることもあります。
また、セラミックはほとんどが保険外診療となるため費用が高くつくということも知っておきましょう。
ぜひ、クリニックでよくご相談していただいた上で、ご自分にぴったり合った治療法を選んでくださいね!

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