セラミックを長く使うための秘訣

はじめに

セラミック治療という名前は知っていても、その内容については知らないという方は多いのではないでしょうか。
保険内診療で治療を行う銀歯と保険外診療では寿命にどの程度の差があるのでしょうか?
銀歯を使った詰めものや被せものだと耐用年数は2~5年程度だと言われており、平均使用年数は7年ほどだそうです。
つまり、治療を行って7年後には半数もの方がなんらかのトラブルを起こしていることになります。
この場合、虫歯が再発しているリスクは非常に高いですが、セラミックだと5年間の生存率は95パーセントだと言われています。
ここでは銀歯との違いや、セラミックを長く使うための秘訣などについてご紹介してみましょう。

セラミックと銀歯の違い

ここでは保険内診療で治療する銀歯と、自由診療のセラミックを比べてみたいと思います。
たとえば、前歯の場合に保険内診療で治療で行う差し歯のことを硬質レジン前装冠と言いますが、これは表面だけレジンというプラスチックで作られており歯の内部と裏側は金属製です。
さらに、保険内治療のものは金属性なので時間が経つと接着剤が溶けてしまい、歯ぐきとレジンとの間に隙間ができ、そこから虫歯菌が侵入し、また虫歯になってしまうリスクがあります。
また、唾液によって接着剤が少しずつ溶かされるので、金属がイオン化して歯ぐきが黒ずんできます。
レジンはプラスチックなので傷がつきやすい性質で、歯の表面の色が変わってしまうのは
仕方のないことです。治療費を安く抑えることができても、審美性が低いのがデメリットです。
そもそもセラミック治療はセラミックという素材を使って、銀歯だったところや黄ばんでしまった歯を自然できれいな歯にする治療法です。
セラミック治療で代表的なものと言えばセラミッククラウンがあり、これはセラミックを使って歯に詰めものや被せものをする治療です。
なお、セラミックは金属を使っていないので銀歯のように金属がお口の中で溶け出すこともないため、歯ぐきが黒ずむ心配もないのがメリットです。
素材が陶器なので傷もつきにくく変色もほとんどありません。
また、歯との接着力も非常によく虫歯菌が侵入するのを防いでくれ、虫歯になってしまうリスクも低いです。
ただ、保険外診療のため自費になるため費用はかさむのがデメリットでしょう。
つまり、セラミックは保険内診療で治療を行うものと比べると審美性、機能性の両方を併せ持った非常に優れた治療法なのです。

セラミックの寿命と強度

さて、セラミックは強度面では優秀ですが、金属と比較すると少し劣ると言われています。
あまり強い力がかかりすぎると割れてしまったり、欠けたりするのがデメリットです。
ただ、寿命はセラミックの方が金属製の詰めものや被せものと比べると優れているようですね。
セラミックの寿命を延ばすにはメンテナンスをきちんと行うことが大切です。

メンテナンスの重要性

セラミックは健康な歯と比べると汚れが付きにくいと言われています。
とは言っても、日ごろのメンテナンスが必要ないということではなく、汚れたままでいるとセラミックの色が変わってしまうことがあります。
汚れ自体が付きにくくなっているため、歯磨きをしっかり行っていれば
さほど気にすることはありません。
さらに、ご自分での日ごろのお手入れの他にクリニックで定期的にメンテナンスを受けることが大切です。
それはいくらご自分でしっかりと歯磨きしているつもりでいても、落としきれない汚れがあるからです。
そのような汚れはクリニックでクリーニングを行うことによって寿命を延ばすことができます。
また、虫歯があるかどうか、歯ぐきの状態がいいかどうかなども歯科医師にチェックしてもらえます。
土台となっている自分の歯の健康状態が悪くなってしまったら、セラミックの歯もダメになってしまうため、定期的にチェックしてもらうことが重要なんですね。
セラミックの歯は衝撃でヒビが入ったり欠けたり、割れたりすることがありますので、そのままにしておくとそこから汚れが入ったりしてお口の中の環境が悪化します。
そのような異常を見つけるためにもメンテナンスは非常に重要です。

セラミックを長持ちさせる秘訣

治療費が安いとは言えないセラミックの寿命を少しでも長持ちさせるにはどのようにすればいいのでしょう。

  1. 基本はブラッシング

    日ごろのお手入れ法は健康な歯と同様、ブラッシングを行うことによって汚れを落としていくことが大切です。ここで大切なのはあまり強く磨かないことでしょう。
    セラミックの歯は強く磨かなくても汚れがきれいに落ちます。
    あまり強く磨き過ぎたり、硬い毛の歯ブラシで磨くと歯茎が下がってしまうことがあります。
    そうなると、セラミックの被せものと歯との境目が出来てしまい、そこから虫歯菌が侵入して虫歯になることがあります。

  2. 噛みくせや歯ぎしりがある方はマウスピースを装着する

    噛みくせや歯ぎしりがある方はマウスピースを装着することをおススメします。
    マウスピースを装着することによって噛みしめくせを防止でき、歯とセラミックの両方を保護できます。
    特に日ごろからスポーツをしている方は非常に効果があると言われています。
    セラミックだけでなく、健康なご自分の歯まで守れるのはうれしいですよね?

  3. クリニックで定期的に検診を受ける

    クリニックで定期検診を受けることはとても大切なことです。
    特に噛み合わせに異常がある方はセラミックが割れてしまうことがあるため、噛み合わせが正しいかどうかをチェックしてもらいましょう。
    もし、噛み合わせが悪い場合は正しい噛み合わせになるよう調整してもらいましょう。
    また、虫歯や歯周病になっていないかどうかをチェックしてもらい、お口の中を常に清潔にしておきましょう。

まとめ

セラミックは審美性の高さと機能性に優れた治療法ですが、長く使い続けるには必要以上に衝撃を与えないことが重要です。
さらに、定期的にクリニックでメンテナンスを受けていただき、セラミックだけでなくお口の中の状態を清潔にしておくことが長持ちさせるために大切でしょう。
ぜひ、セラミック治療を受けたら少しでも長持ちさせられるよう努めて下さいね!

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